第三者機関の信用調査
国内最大の企業信用調査会社である「(株)帝国データバンク」の記事に掲載されたぷらす・あるふぁの記事をご紹介します。
会社設立時の帝国データバンク調査員との対談記事をご紹介します
(堀) まずストレートに聞きたい。
日本は、建設会社で溢れている。建設不況と言われながら、未だに50万社以上の建設会社が存在している。(国土交通省;建設業許可業者数)
一方で、建築工事の着工件数は、減少傾向にある。
いわば少ない仕事に、多くの企業が群がり、奪い合っている構図だ。そのような飽和した業界で何をしたいのか。
ぷらす・あるふぁの本音を聞いた。
(堀) まず創業の動機を知りたい。
(阿) 建設業界では、日本では数少ないお客様に見えにくい業界だと思います。
何層も下請け業者が入って、工事金額が無駄に使われていたり、お客様のニーズ以外の部分に費用が使われたり・・・、信じたくない事ですが、名前の通った建設会社でさえ、驚くほど「品質が低く」その割に、「価格が高い」ケースがあります。
これは、お客様が求めているものとは正反対だと思うんです。
幸か不幸か建設業界の裏事情を知ってしまった訳ですから、少し大袈裟ですが、そんな建設業界に飛び込んで、「品質」と「価格」の2点で業界を改善したい、そんな使命を感じています。
(堀) 肝心な事が抜けている。
幾ら社長が「ぷらす・あるふぁは素晴らしい工事をします。」と高品質をアピールして、仮にスーパーゼネコンより20%も安い金額を提示しても、お客様はスーパーゼネコンを選ぶだろう。
社長の考えは、「お客様は、高品質で低価格のものを求める。」という事だろうが、それは一般の消費材の話であって、建設業には当てはまらないと思わないか。
極端な言い方をすれば、「品質」や「価格」は二の次で、「歴史・伝統・会社規模」が最も重要視される、それが建設業界ではないのか?
(阿) 確かに、入札の結果などを見ますと、そう言った傾向は否定できません。
しかし、この傾向の源泉を探ると、「歴史と伝統のある大企業」には、「技術」があり、「万一の場合の対応も安心」で、「潰れることはないだろう」、という、お客様の暗黙の同意というか、期待があると思うんです。
ですから、「技術」「万一の場合の安心対応」「潰れにくい」の3つを充たすことができれば、受け入れてもらえる余地があるのではないでしょうか?
(堀) 確かに、近年「肩書き」よりも「中身」を重視する本物志向の人が増えている。
もし、ぷらす・あるふぁにその3つが備わっていれば、「本物志向」のお客様には受け入れてもらえる可能性がある。
しかし、「技術」というのは、説明するのが難しい。多くの建設会社が、有名な建物の工事実績を掲げて「技術力」をアピールするのはその為だろう。
しかし、有名な建物の工事は、ほとんど談合などで決まるというのは、今や周知の事実だ。大型物件についても同じだろう。
談合色のないもので、「技術力」を推測できる工事実績を聞きたい。
(阿) アメリカ軍基地内の工事実績は、その一つだと思います。
一般に建築に関する法規制では、日本は欧米に比べて10年以上遅れていると言われます。そのような背景の中で、私たちは、アメリカ軍基地内の軍事法廷等の改修工事や、米国政府要人用へリポートの改修工事を行っています。アメリカ軍基地の工事を施工するだけでもハードルが高いと言われますが、その中でも非常にデリケートな施設の工事を行ったという実績は、私たちの技術力が対外的に認められた証だと思います。
また、ユネスコ(UNESCO)の世界遺産「アンコール遺跡群」の工事実績も同様ではないでしょうか。
(堀) 確かに、それだけの工事実績のある建設会社は、日本では少ない。
大規模修繕工事で、多くの管理組合から感謝状を貰っていることから見ても、ぷらす・あるふぁの技術力の高さは確かなようだ。
しかし、「技術」だけでは十分ではない。「万一の場合の対応」が重要だ。この点はどうだ?
(阿) 「赤外線カメラ」等の技術を用いて、迅速かつ確実な対応を心懸けています。
今や大規模修繕工事におけるクレームの大半は「水漏れ」絡みと言われていますが、私たちの場合、他の建設会社がサジを投げた案件でも、ほぼ全て1回の調査で原因を特定し、水漏れを止めているという実績があります。
(堀) 「何度工事しても水漏れが止まらない。」というクレームはよく耳にする。多くの建設会社にとって、漏水の対応が不得意であることの証だろう。
現在では「保険」が発達し、「水漏れ」も含めて工事に関するトラブルは、ほとんど保険会社の対応の範疇だ。建設会社が大きかろうと小さかろうと、事実上大差はない。
だからこそ「早く解決してほしい!」というお客様の切実な願いに応える事が、建設会社の責務となっている。
この点、ぷらす・あるふぁは、技術的優位性を武器に、スピーディに対応している。万一の場合の対応では、一歩抜きん出ているかもしれない。
(堀) では、「潰れない会社」というのはどうだ?
国土交通省の統計によると、この10年で約20%にあたる12万の建設会社が消滅している。また、2008年には兵庫県最大の建設会社が経営破綻に陥っている。 建設業者には大変な逆境だ。このような状況の中で、「潰れない」為の戦略を知りたい。
(阿) 社会問題となった「耐震強度偽装事件」以来、建物に対する「安全・安心」へのニーズは大きくなりました。
企業は、お客様のニーズにお応えして始めて成り立つ訳ですから、そのような時代のニーズを受け、私たちは、「何でも相談できる建設会社!」をモットーに、「品質」の高い工事を、キチンとご説明しながら、「根拠のある低価格」で施工させて頂くよう努めています。
創業時は、口コミだけでスタートしましたが、やがて、ラジオ関西AM558KHZで番組を持たせて頂き(「阿部吉雄のさわやかリフォーム」)今では、多くのお客様から、ご相談や工事をお受けするようになりました。売上が約2倍のペースで伸びている実績は、お客様の評価の現れだと思い、気を引き締めて堅実経営を継続しています。
(堀) 売上の2倍増を続けているのか!そんな会社は、日本にはほとんどない。
一昔前は、「大手企業=潰れない企業」という図式だった。大手に頼めば全て安心という時代が確かに存在した。
しかし、建築不況の長期化が避けられない昨今の経済情勢の下では、人件費のかさむ巨大企業や、公共工事頼みの伝統企業は、経営的に窮地に追い込まれている。相次ぐ大手建設会社の経営破綻のニュースや、ゼネコン各社が財政崩壊寸前という報道は、これを雄弁に物語っている。
私たちは今、「潰れない企業」の条件について、考え直す時期に来ているのかもしれない。
ぷらす・あるふぁの経営戦略は、ドラッカー・ポーター・コトラーなどの伝統的な経営理論を踏まえたスタンダードなもので、奇抜なものは何もない。
しかし、それらを何気なく網羅しているところに、懐の深さを感じる。
新しい時代の「潰れない企業」の条件は、このような基本に忠実でエネルギッシュな企業なのかもしれない。
(堀) 話は横道にそれるが、対談を進める中で、ぷらす・あるふぁ の話を始めて聞いた時の衝撃を思い出した。
あれは、「社員研修でカンボジアに地雷撤去に行く会社がある。」という噂を聞いた時だ。 「地雷」。
今の日本に、そんなスパルタな企業があるのかと驚いたが、地雷だけでなく、スラムの学校での「1日先生」や、ゴミ捨て場で生活する子どもたちとの交流など、更にディープな活動をしていると聞いてド肝を抜かれた。
「ゆとり世代」「さとり世代」と言われる今の若者が、そんなことやらないだろうと思っていたら、TOEIC945点の女子社員や、トライアスロンの日本のトップレベルの選手など、様々な分野でエリートと言われる人たちが参加していると知り、驚きは、感心へと変わっていった。
と同時に、激動の時代を勝ち抜く為には、ぷらす・あるふぁ のようなエネルギーが必要だと痛感したことを覚えている。
(堀) 話を戻そう。
冒頭で、社長が使命と語った「品質」と「価格」について話を聞きたい。一般に建設会社の会社案内を見ると、例外なく「品質・価格」をアピールしているが、何が違うか分からない。
そもそも大規模修繕工事は、既存の建物を対象に、国土交通省などが定める教科書的な仕様に従って工事を進めるものだから、建設会社の個性を出すのが難しいのではないか。
(阿) ぷらす・あるふぁでは、最低でも週に1度、私が足場の上を巡回し、工事の状況をチェックしながら、作業員と打合せをし、品質検査を行っています。
(堀) 社長による「ゲンバ主義」の徹底と言う事か。
地味だな。
しかし、建設業界では常識破りと言える。
建設業界では、元請け会社の社長が現場、特に足場の上を巡回することはほとんどない。部長レベルでも少ない。下請け会社の社長が巡回する事も珍しい。受注した後は、下請け会社と現場監督任せというのが一般的だ。
巡回の意図は何だ?
(阿) 建設業界に、社長が品質保証をする会社があっても良いのではないか、そう思ったからです。
(堀) お客様にとっては安心だろうが、会社にとっては大きな負担だ。そんな代償を払うほどの効果はあるのか?
(阿) 私の頻繁な巡回によって、作業所の規律と作業員のモチベーションが上がり、作業効率が向上している事に大きな価値を感じています。
作業効率の向上によって、「高品質」「工期短縮」「コスト削減」という、工事における最も重要な効果が得られるからです。
(堀) 仕事に詳しくない社長や、理想主義の社長に現場をウロウロされると迷惑だ。
しかし、阿部社長は、前職時代、ペンキ屋の見習いから、現場監督を経て、「伝説の工事部長」と言われたほど工事を熟知している。だから、作業効率が上がる訳だな。
(阿) また、発注形態の中でブローカー(※)を排除していることも、作業効率向上に繋がっていると感じています。(※ 何の工事もしないのに、元請け会社と作業員の間に入って、手数料だけを取る法人・個人)
勿論、ブローカーの排除によって、無駄なお金も削除できますので、他社と比べて2割〜3割程度安く工事を行うことができるようになっていますね。
(堀) 改めて聞くと、ぷらす・あるふぁの価格への取組みはスゴいな。
一般に、建設会社と値下げ交渉をすると、大抵は「企業努力で!」と言って値下げに応じてくれるが、正直言って怖い。「下請け泣かせ」や「手抜き工事の匂い」がプンプンと漂っている。
この点、ぷらす・あるふぁ の場合、固定経費を削減し、発注形態の無駄を省き、その上、社長の巡回によりゲンバの無駄を省く、という明確な「価格戦略」が見える。
これだけ徹底されると、ぷらす・あるふぁより安い金額で工事することは難しいとさえ思う。
ところで、「価格」は数字だから比較が簡単だが、「品質」は比べようがない。
いくら社長が巡回しても証拠がなければ意味がない。「高品質」は社長の独りよがりではないのか?
(阿) ぷらす・あるふぁ では、赤外線カメラを用いて、工事着工前後の建物の様子を撮影しています。
赤外線カメラで建物を撮影しますと、建物表面の微妙な温度差が撮影されるので、水が浸入して低温になっている箇所や、コンクリートが浮いて裏側に空気が入っている箇所など、建物の劣化個所が分かるのです。
そして、建物の劣化箇所を「適切に」補修しますと、水分や空気などが除去されるので、他の箇所と同じ温度になります。
例えば、工事前は、壁の一部(水が廻っている箇所)は青色、その他の壁面は緑色に映っていたとしても、補修を「適切に」行った後で撮影すると、壁全体が緑色になる訳です。
(堀) 画期的だな。
大規模修繕工事の最大の目的は、劣化箇所の修繕にある。しかし、これまで、その修繕が適切にされているかどうかチェックする方法がなかった。
一般には、施工会社や工事監理者を信頼するか、作業の写真を確認するなどの方法がとられていたが、大金を払って工事してもらうのに、十分なチェック機能が存在しないという何ともおかしな話が続いていた。
しかし、この赤外線写真だと誰もが十分にチェックする事が出来る。
(阿) 大規模修繕工事では、日々の作業の中で、お客様との信頼関係が生まれる訳ですが、それを目に見える形でお伝えすることが大切だと思います。
ぷらす・あるふぁでは、赤外線カメラによる工事着工前後の比較写真を始め、工事新聞など、様々なツールを活用して情報を公開し、「品質」の高い工事を行っている事をお伝えするようにしているのです。
(堀) そして、情報公開は、更に品質の高い工事へと繋がっていくと言う、良い循環が生まれる訳だな。
話を聞いて、ぷらす・あるふぁという会社の
◆「技術力の高さ」
◆「フットワークの軽さ」
◆「確固たる経営基盤」
◆「根拠のある低価格」
◆「徹底した情報公開」
が明確になった。
そして、お客様が求めているこれらのニーズを、全て高い次元で備えていることも理解できた。
しかし、ここは日本だ。
本物志向の人が増えているとは言え、まだまだ「中身」よりも「肩書き」が重視される。
(阿) 今は、時代の過渡期ですから、それは仕方のない事だと思います。
ぷらす・あるふぁの使命は、数ある建設会社の中から私たちを選んで下さったお客様のご期待にお応えし、皆様が最大限に満足して頂けるような、最高の工事を、地道に取り組んでいくことだと認識しています。
(堀) 対談を通して、ぷらす・あるふぁの工事に掛ける思いが良く分かった。
ありがとうございました。