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福島原発事故に関する除染事業

開発秘話

「アンコールワット国際トライアスロン大会で開発した水の浄化技術を、 東日本大震災で飛散した放射性物質の除染に応用できないだろうか?」

研究は、そこからスタートしました。

大学の研究室に篭り、教授とスタッフが一丸となって、放射性物質を吸着する物質を発見。放射線汚染土壌をふるいにかけ、除染に最適な温度で加熱し、圧力のレベルを調整し、放射性物質の除去過程を何重にも繰り返し・・・・、様々な試行錯誤を繰り返して、ようやく汚染土壌から放射性物質だけを吸着する装置が完成しました。

東京ドーム21個分と言われる東日本大震災の放射性汚染土壌の中から有害な放射性物質だけを除去することができれば、100分の1程度に圧縮することが可能になります。

「放射性汚染土壌が100分の1になれば、処分する場所の問題も、運搬の問題も、費用の問題も、大きく改善することができる。」期待に胸が膨らみました。そして注目の実証実験。結果は、95%近い放射性物質の除染に成功。機械の性能に確信を持った私たちは、実用化に向けて進み始めました。実用化において最大の問題は「作業員の安全性」。

どうすれば、安全に作業できるだろう?悩んでいた時に「桃太郎」を思い出しました。「昔は川に洗濯板を持って洗濯に行っていたのに、今では洗濯物を投入してボタン一つ押せば、洗濯から乾燥まで機械がすべて自動でやってくれる。」「放射性汚染土壌にも同じことができないだろうか?」「機械に放射性汚染土壌を投入して、ボタン1つ押せば、除染作業がオートメーションで進んで、「放射性汚染土壌」と「安全な土壌」に分離できれば・・・。」

再び試行錯誤が始まりました。同時に、「除染によって最後まで困るのは都市部よりも農村部に集中するのではないだろうか?」そんな思いも手伝って、4tトラックに搭載可能な小型の移動式除染装置の開発を進めたのです。

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そして、スタッフと教授の1年に及ぶ格闘の末、ようやく小型化とオートメーション化に成功しました。放射性物質を除染する機械は、東北の救世主になってほしいという願いを込めて「savior」と命名。放射性物質を除染する薬剤は、大地が「永遠の平和」に包まれますようにという祈りを込めて、「α18」と「Ω44」。(「αでありΩである」(ヨハネ黙示録1章8節、イザヤ44章)。

残念ながら、日本国内での除染事業は、諸事情により展開が難しい状況でしたが、原子力事業に積極的な新興国企業の目に止まりグローバル展開しています。

インターン生との連携プロジェクト





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